Body Mind Spritのつれづれ

スウェディッシュマッサージをベースにしたオイルタッチセラピー@あさごや(東京・阿佐ヶ谷)セラピストによる学びとつぶやき

エサレンマッサージのアドバンスクラスの合宿に参加してきた

先日、湯河原でエサレンマッサージの資格保持者向けのアドバンスクラスの合宿に参加してきました。 実は、今はまだ資格取得に必要な30人のモニターセッションを実施中ですが、特別に了解を得て参加してきました。

今回の合宿では、肩まわりの手技を中心に、仰向け、うつ伏せ、それぞれのアプローチの方法を学びました。

最初に筋肉の名前、付着部、機能を学び、その後、それぞれの部分にアプローチする手技を学ぶ、実践的な内容です。

今回のティーチャーは、アメリカから来たディーンという70過ぎの男性でした。 とても穏やかで、知識と経験が豊富で、説明が分かりやすい。 生徒のどんな質問に対しても、納得できる答えが返ってきます。 朝は静かな瞑想と肩周りを動かす静かな体操のみでした。

 

僕が今年2月に一ヶ月間、資格認定のために学んだバリのメインティーチャーはエレンという女性で、朝はダンスやヨガや歌で、アクティブに過ごします。 マッサージでは、解剖学より自分のあり方や、相手を感じることにフォーカスすることを、いろんな形で教えられました。

教え方は人によって大きく違うなぁ、と思いました。 バリの時のエレンは、愛の人で、動的で、感覚的な人。 一方、今回のディーンは穏やかで、静的で、論理的。


今回がアドバンスコースで、よりディテールにフォーカスしたクラスだからという理由もあるけれど、どうも一番の理由はティーチャーの性格や考え方による違いのようです。

そもそもエサレンマッサージは、人によってやり方が結構違うし、決まった手順もない。 やり方が書かれたテキストやマニュアルもない。 まるで口頭伝承の世界。 それは、型にはまることを拒否しているとも言えます。

だから、常にオープンで変化を受け入れられ、様々なマッサージやエネルギーワーク、心理学的なアプローチ、ダンスなど身体的なアプローチを柔軟に受け入れてきたと思います。

一方で、哲学のようなものとして変わらずある、相手を尊重して寄り添う姿勢、いま、ここの感覚を大切にするあり方、その地の自然や文化を大切にする考えは、共通しています。

 

今回習った手技を、早速モニターセッションでも試しています。 肩甲骨や肩の周りの様々な筋肉ひとつずつに圧を加える動きは、これまでの「全体をロングストロークで流し、ポーズをして統合し、ストレッチを加えた動きをする」ことで、全体感覚を取り戻していくことを目指すエサレンに、個別の身体の部位の改善を促す新たな価値を付け加えたように思います。 練習を重ねながら、自分のものにして、新たな引出しにできたらと思います。

エサレンを愛するひとたちと集い、ともに学ぶ時間は、とても楽しいです。 今回の参加者は参加する前は誰一人知らなかったですが、同じ価値観を共有するためか、またマッサージという信頼関係を前提に行うことを初対面でやり合うためか、すんなりとつながる感覚を持てるのが不思議です。