Body Mind Spritのつれづれ

スウェディッシュマッサージをベースにしたオイルタッチセラピー@あさごや(東京・阿佐ヶ谷)セラピストによる学びとつぶやき

自分のマッサージ体験とエサレンマッサージとの出会い

僕がマッサージをよく受けるようになったのは、30代で転職をして海外出張によく行くようになってから。特に、30代の前半に3年ほどいたトルコ勤務を終え、日本に帰ってきたころ、ふらりと入った東京中野にあるアロマオイルマッサージのお店が気に入って、行きつけになったときから、本格的にはまっていきました。

当時は、日本の仕事のペースや、東京のせわしなさになじめなくなっていました。その漠然と感じていた不安感、地に足がついていない感じ、自分に自信が持てない気分が、自分一人のために心を込めて触れられる時を過ごすことで、救われました。「触れる」というダイレクトで分かりやすい方法で、そのままの自分を愛でてくれることによって、気持ちが満たされていく、とてもありがたい時間でした。

 

そこから、様々なマッサージ、ボディワークを受けるようになりました。そして、エサレンマッサージというものに行きつきました。

そのマッサージを初めて受けたのは都内の一軒家で、ちょうど平日の夕方ごろの西日が部屋に差し込むような時間帯でした。部屋の外から子供が遊ぶ声が聞こえてきていて、ベッドに横たわったままのまどろみの中で、小学校の頃に家に帰るのも忘れてただただ無邪気に友達と外で遊んでいたころの自分にぼんやりと戻り、とても心地よい幸せな気分になったのを今でも覚えています。それは、今までのマッサージでは経験したことのない、とても不思議な精神的な体験でもありました。

 

それからは、時間ができると、都内のエサレンマッサージのセラピストを探して訪ねては施術を受けていました。特徴としては、身体全体を波のようなリズムで触れていき、長いストロークで身体全体を統合するような動きがあります。タイマッサージのようなストレッチを入れる人もいるし、手技も、タッチの質感も人それぞれに特徴があります。ずっと触れているだけで、その箇所からじんわりと何かが満たされていくような不思議な感覚を感じることもあります。

そして、施術が終わった後、ベッドに横たわっていると、身体の中の細胞がぶるぶると震えているような感覚になることが時々あります。いわゆる身体が震えるのとは違う、心地よく、微細な身体の中の震えのような、揺れのようなものです。この感覚は、僕にとっては、エサレンマッサージを受けてしか感じることができない、特別なものです。

 

そんな至福な時間を求めて、ふと疲れがたまってきたなあ、何かエネルギーが落ちて来たなあ、と感じると、今でもエサレンマッサージを受けに行きます。

 

www.asagoya.net