Body Mind Spritのつれづれ

スウェディッシュマッサージをベースにしたオイルタッチセラピー@あさごや(東京・阿佐ヶ谷)セラピストによる学びとつぶやき

思考優位と感情優位のはざまで

自己を内省するワークショップなどに行くとよく言われるのが、自分が感情よりも思考優位で生きてきたということ。そういう人は周りにも多い。
社会人として生きていると、感情を出していたら仕事にならないので、いつのまにか自分の感情が分からなくなっていく。感情があることが、時に生きていて邪魔になる。
そして、本来感情が大きく動く人間関係においても、表面的にはその感情を出さずにいるのが処世術になっている。
加えて、自分は考えることが大切という価値観で生きてきた。「考えて行動しようよ」というのは、子どもに対して自分が教育のつもりで頻繁に言ったフレーズだった。
しかし、その思考優位が、自分の感情に蓋をしてバランスを崩したり、素直な感情に気づかなかったり、直感での判断をないがしろにしたり、良くないことがあるんじゃないか、というのが、ザックリした感情復権系ワークショップのスタンス。そして、自分の過去の感情に触れていくことで、心の中のこわばりやとらわれに気づいていく。気づくことが、自分に取り込み、癒すプロセスのような感じ。
先日受けたブレスワークという手法は、呼吸をコントロールすることで、自分の過去や今ある感情に触れていくワーク。
呼吸を使うワークはいろいろあるが、丁寧に構成された音楽の中、リード役の導きで呼吸を変えつつ、自分に起こる心や身体のプロセスに向き合って過ごすのが、ブレスワージャパンというところのやり方。
体験すると、呼吸や身体、声を使った半意識的行動と、自分の身体に起こった予想外の反応と、周りの人に起こっていることとの共鳴による感情のゆれが、自分でも思いがけなかった。
激しい怒りや悲しみの感情が溢れ出た、という訳ではないが、呼吸や、叫びから、激しい咳や、背中の思いがけない痛みが肉体に起こった。それは、触れていなかった感情に触れ、何かを吐き出そうともがいていたような時間だった。
周りとうまく、前向きに楽しく過ごしていると思っていたが、どうも言いたいことを飲み込んで生きてきたんじゃないか、というのはだいぶ前から感じていた。昨日、吐き出したかったのも、そこら辺じゃないかと思う。
考えることは大切ではあるが、あわせて感情も大切にすることが大切。そして、思考によるブロックを時には取っ払うことも大切かと。
最近会った、世界や日本を自分の感情と意思で自由に動いて生きる人の話を聞いて、「自分の想定してきた範囲が、自分の人生の広がりの境界線なのかなぁ」とつくづく思った。それは行動の広さだけでなく、ひとつところへの関わりの深さも含めて。
そして、その自分の境界線を、感情優位でもう少し広げていきたい気がしてきた。
 
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